
万葉めー
Manyou Mae
一人ひとりの心の中の居場所(ホーム)や、そこに流れてきた時間を言祝(ことほ)ぐ吟遊歌人。
東京都杉並区生まれ。歌人である母のもとで育ち、15歳から短歌を詠みはじめる。1985年に歌集『海と星』(短歌新聞社)を出版。その後、仕事・育児・介護を経て、2020年に活動を再開(短歌結社「塔」に所属)。
『万葉集』との出会いは、歌人だった祖父と母から自然ともたらされたもの。2000年から国立市で、その後、東京の表参道で運営していたギャラリーでも、詩歌や文芸に関する企画展を数多く手がける。2020年、VOCALOID(ボカロ)を使って、古くから伝わる和歌をYouTube動画にする試みをはじめ、あらためて『万葉集』のおもしろさとエネルギーを体感。現在は、東京と『万葉集』ゆかりの地での二拠点生活。「デジタル吟遊歌人」として、『万葉集』を知らない世代や世界の人々に、心の中の居場所やそこに流れてきた時間への、祈りにも似た思いを歌う「言祝ぎ(ことほぎ)」の心を、オタク心満載でささやきつづけている。
自己紹介動画(YouTube)
大和には 群山あれど とりよろふ 天の香具山 登り立ち 国見をすれば 国原は 煙立ち立つ 海原は かまめ立ち立つ うまし国そ 蜻蛉島 大和の国は
舒明天皇
(万葉集・巻1・2番)
現在の奈良県にある天香具山に登ると、そこからは大和の国が一望でき、あちらこちらから人々の暮らしの煙が立ちのぼるのが見える。さらに想像を海原へと広げれば、かもめたちが飛び交う姿が浮かんでくる。これは、五穀豊穣と国の繁栄を祈って詠まれた、いわゆる「国見歌」です。
実際には香具山から海は見えないはず。でも、高くにおいた視点から、盆地を、さらには向こうにある海まで想像を広げるこの歌には、実り豊かな繁栄を言葉で祈る(言祝ぐ)ことで、未来へも思いを馳せる、おおらかで雄大な精神があふれています。こうした歌が今に受け継がれていること、万葉の言葉の一つひとつに宿るパワーに魅了されるのです。(『万葉集』を推す所以です。萌えてます♡)
万葉めーの発信を通して、ただ読むだけでなく、『万葉集』を自分の体感覚として楽しむ喜びをみなさまと分かち合えればと思っています。
<香具山ほか、万葉のゆかりの土地の写真>

